これまで説明してきたリボルビング方式は、キャッシングの返済やクレジットカードの支払い方法に、多く利用されている返済方法といえます。
これに対して、住宅ローンなどの高額なローンの返済に用いられている返済方式が、「元利均等方式」です。
(1) 元利均等方式について
この「元利均等方式」とは、契約した一定期間内に、毎月一定額を返済していく方法で、この一定額には、元金に充てられる額と、利息の返済に充てられる額が含まれます。
そして、返済が進むにつれ、元金に充てられる割合が増加し、利息に充てられる割合が減少していく返済方式です。
毎月一定額を返済していくので、消費者の負担が少なく、返済計画も立てやすいというメリットがあります。
他方で、返済当初は、毎月返済する一定額のうち、利息に充てられる割合が高く、元金の返済がなかなか進まないというデメリットがあります。
そのため、次に説明する「元金均等方式」に比べ、最終的な返済総額が多くなります。
(2) 元金均等方式について
元利均等方式に対し、「元金均等方式」という方式があります。
この方式は、借入総額を返済回数で割った額に加え、借入残高をもとに算出した利息を毎月返済していく方法です。
最初のうちは返済額が多くなりますが、返済が進むにつれ、元金の減少に比例して利息分が減るため、毎月の返済額は少なくなります。
元金が均等に減っていくため、元利均等方式に比べて、返済総額は少なくすむというメリットもあります。
この返済方式も、住宅ローンなどの高額なローンの返済に用いられている返済方式です。
(3) 金利のタイプとの関係
以上の2つの返済方式の違いは、金利のタイプと深い関わりがあります。
住宅ローンなどの高額ローンにおいては、固定金利型か、変動金利型を選択する必要があります。
仮に、変動金利型を選択し、元利均等方式で返済していくとします。
この場合で、仮に金利が上昇した場合、元利均等方式なので毎月の返済額は変わらないものの、金利に充てられる割合が増加することとなり、返済がなかなか進まないことになります。
他方、同じく変動金利型を選択し、元金均等方式で返済していた場合、金利が上昇すると、いきなり毎月の返済額が増えてしましまうことになります。
ただし、元金が均等に減っていくので、返済期日は当初の予定通りに返し終わることになります。
借金800万を返済できたオススメの方法はこちら