
リボルビング方式の中には、これまで説明してきた定額方式と、定率方式に加え、「残高スライド方式」というものがあります。
「残高スライド方式」とは、毎月の締切日に借入残高を確定し、借入残高に応じて、返済定額や返済定率を変更(スライド)する方式です。
このように、「残高スライド方式」は、他の返済方式に比べて、段階的に返済定額や返済定率が変更されていくという点に特徴がある返済方式であるといえます。

この「残高スライド方式」は、さらに定額方式と、定率方式に分けられ、それぞれが更に元利均等方式および元金均等方式に細分化されています。
(1) 残高スライド定額方式
この方式は、残高スライド方式のうち、借入残高に応じて段階的に返済定額を変更する方式です。
@残高スライド元利定額リボルビング方式
元利定額リボルビング方式に、「残高スライド方式」を導入したもので、毎月返済する定額部分から、利息を差し引いた額を元金の返済に充てる方式です。
A残高スライド元金定額リボルビング方式
元金定額リボルビング方式に、「残高スライド方式」を導入したもので、返済する定額部分に、利息を加えた額を支払う方式です。
(2) 残高スライド定率方式
この方式は、残高スライド方式のうち、借入残高に応じて段階的に返済定率を変更する方式です。
B残高スライド元利定率リボルビング方式
元利定率リボルビング方式に、「残高スライド方式」を導入したもので、残債務額に利息を加え、その額に定率を乗じた額から、さらに利息を差し引いた額を元金の返済に充てる方式です。
C残高スライド元金定率リボルビング方式
元金定率リボルビング方式に、「残高スライド方式」を導入したもので、残債務額に定率を乗じた額に利息を加えて支払う方式です。
以上で、リボルビング方式のうち、すべての返済方式について説明を終えたことになります。
多くの種類があり、似通った名称も多いので、正確には理解しづらかったのではないでしょうか。

とりあえずは、定額方式と定率方式、残高スライド方式に、元利・元金均等方式が組み合わさって、リボルビング方式という返済方式が成り立っているということが、お分かりいただけたのではないでしょうか。

今回ご説明した「残高スライド方式」は、支払残高に応じて毎月の支払金額を決めたいという消費者の要望に応える方式といえ、多くのキャッシング会社や、クレジットカード会社が取り入れている返済方式です。
ただ、各金融業者のホームページでは、単に「残高スライド式リボルビング方式」とだけなっていたりする場合も多く、上記の@〜Cの方式のうち、どの方式かは不明であったりします。

返済方式で、「残高スライド方式」を選択する際は、詳しくはどの方式なのか、よく担当者に確認してみる必要があります。

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