
前回の記事で、各クレジットカード会社は、「3C」といわれる判断要素に基づき、独自の与信システムを充実させていることをご紹介しました。
この「3C」を具体的に判断する方法が、「スコアリング」とか、「属性スコアリング」などと呼ばれる手法です。

この手法は、申込者から申込時に提供された詳細な個人情報に基づき、申込者の属性情報を点数化し、最終的に算出されるスコアに応じてカード発行の可否や、その限度額を定めようとするものです。

ところで、申込者の属性情報を点数化するとはいえ、具体的にどのような項目に対し、どのような評価がなされるものなのでしょうか。
(1) 職業と勤続年数、および年収
公務員や大企業勤務、中小企業や自営業、フリーターの順に評価が低くなるようです。年収も、低くなるほど評価は低くなります。

「スコアリング」においては、勤続年数も評価対象のようです。きちんと職に就いていても、勤続年数が短いと、評価は低いです。最低でも、1年以上は勤続していないと、高い評価は得られないようです。

(2) 健康保険証の種類
加入している健康保険は、きわめて重要視されます。健康保険の種別で勤務先が推測できますし、努めている会社の規模も分かるからです。

そして、公務員の共済保険や、大手企業の組合保険が高評価を受けます。

(3) キャッシング会社等からの借り入れ状況と返済実績
当然、現時点での借入金額が多いほど評価は低くなります。

ただ、返済実績は、あった方が、評価が高くなるようです。すなわち、初めて借り入れをしようとする人よりは、過去に借り入れがあり、きちんと返済した実績があった方が、高く評価されるようです。

各クレジットカード会社が加盟している信用情報機関に、申込者の情報を問い合わせ、そこから得られる情報に基づいて判断されると思われます。
(4) 住居形態と住居年数
自己名義や、家族名義の持家が高く評価されますが、住居年数も長い方がいいようです。

(5) 家族構成
家族構成は、家族と同居している人が、高い評価を受けるようです。つまり、借金の事実を知られたくない人が身近にいる方が、滞りなく返済してくやすいだろうとの判断があるようです。

(6) 連絡先
連絡先が、固定電話と携帯の2つある方が、高く評価されます。

もちろん、このような「スコアリング」を行う前に、各クレジットカード会社が加盟している信用情報機関に、申込者の照会をかけると思います。

その時点で、一定の期間内に破産開始の決定を受けているなどの、決定的な事故情報などがあると、カードの発行は難しいでしょう。

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