
借金の連帯保証人になった場合、基本的に、借金をした本人と全く同じ状態に置かれるとお考えください。

自分が借りるわけではないからと考えたり、保証人と混同して、安易に連帯保証人になる方がおられます。
これはとても危険な行為です。

連帯保証人と、保証人は、借金を債務者に代わって、最終的に返さなければならない点では共通していますが、その地位は基本的に違います。
(1) 連帯保証人が負う責任とは
まず、念を押すことになりますが、連帯保証人は債務者と全く同じ責任を負うので注意してください。

1000万円の借金の連帯保証人になったのであれば、自分が1000万円の借金を負ったのと同じことです。

債務者と同じ責任を負うわけですから、いきなり請求を受けることもあるので注意しましょう。

連帯保証人が数人いたとしても同じです。
法律上、債権者は、すべての連帯保証人に対し、個別に、借金全額の返済を請求することができるからです。
(2) 連帯保証人と保証人はどう違うのか
保証人には、@催告の抗弁権と、A検索の抗弁権という権利があります。
まず、@催告の抗弁権というのは、債権者から返済を迫られても、まずは債務者に請求してくれと言って、その場を逃れることができます。
ただ、債務者に、一言「返せ」と言われれば、それまでですので、あまり効果はありません。
次に、A検索の抗弁権とは、債権者から返済を迫られた場合、債務者には借金を返す十分な財力があり、回収も容易であることを証明して、債権者からの請求を拒むことができる権利です。

この権利を行使されると、債権者としては、まずは債務者の財産に回収をかけていかなければならないので、それなりの効果が期待できます。

一方、連帯債務者にはこのような権利は認められていませんので、請求されれば、返さなければならなくなるでしょう。
保証人もそうですが、連帯保証人になる場合は特に注意しましょう。

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